明日はIT系に最近入社した若い人にRPAはどんな物かを説明する事になりました。
楽しい話にしたいし、伝えたい事が多いけど絞らねば。。。
という事で、記事にしてみました。
・RPAとは
・メリット
・デメリット
・RPA開発現場の体験談
・RPAエンジニアの給料・単価
・エンジニアのコミュニケーション能力について
話したRPAについての内容
・RPAとは
ロボティック・プロセス・オートメーション
主に定型作業を、パソコンの中にあるソフトウェア型のロボットが代行・自動化する概念のことですが、ツール名の総称として用語が使われています。
具体的な使用例
交通費精算、確認・・・申請駅名の表を月末に読み取り、交通費計算し申請金額と差異が無いか。
請求書作成・・・Webのサイトにログインし、発注の数と金額を抽出、請求書を作成し、メール送信する。
在庫管理・・・日本で生まれた新製品の商品登録(商品名、コード、価格、シリーズ、在庫数)海外の支社と自動共有。
勤怠時間管理・・・ドアの入退室の時間とPCのログイン時間に大きな差が無いか。
帳票ダウンロードシステムの記録etc
目的
人件費削減とミスの削減。
人件費削減の例
・月給30万円の人が5人で毎日30分行う作業を自動化=月に10万円の人件費
・ログイン➡データ取得➡CSV出力➡Excel貼付➡メール送付➡承認➡月報提出データのみExcelへ貼付➡グラフ化➡印刷
一連の作業に1日かけていたものをロボットで自動化
+ミス、手戻りの削減
1つのシステム単位で1体のロボットと言います。
〇体のロボット納品など
RPA自体の価格
種類により異なりますが、ライセンス料金がほとんどです。
50~1000万円/年間 ライセンス〇個分 など
RPA開発の工数と料金
規模による。5~150万円
中央値20万円ほど(超個人的肌感)
種類
WinActer 簡単 スケジューラー無し NTTグループの開発
UiPath 個人用は無料の物も。多くのアプリに対応
Bizrobo スケジューラー実行可能 サーバ1台で複数ロボットの運用が可能
Blue Prism 複数ロボットの統制管理に優れる
他多数
RPAツールのシェア
クイズ:RPAツールのシェアは何社か?
ヒント
1000人以上の会社=5000社
2000人以上の会社=1200社
5000人以上の会社=600社
年々増加中で、5000社を超えているともいわれています。
個人的には、有能な新ツールが出て、2社程度に絞られてくるまでは競争が続くのでは
イチローさんもcmでRPAと発言しています。
流行になった理由
ホワイトカラーの自動化、ノンプログラミング
・メリット
人件費削減とミスの削減。
複数ツールを自動で操作出来る。
Excel、Web、mailなど
・デメリット
・コスト2019年現在はまだ小企業には厳しい
・コードを書かなくても作れるという噂
→エラー処理、ログ、メンテ、
→コードを書かない人は不可
→後で言うがRPA以外の力が必要
・開発力のある人材不足
→他ツールへの乗り換え
現業務の把握、例外を拾いきる、手作業を挟むと不可
・RPA開発現場の体験談
仕様把握が8割
何の作業に何割の時間を割いているか表にしてもらう
自動化できる場所と工数を提示
そもそもRPAを作ったことが無い人は何が出来て何が出来ないかわからない。
そもそも、RPAロボットを作るよりも、VBAを組んだり、業務内容を見直す事がコスト削減に繋がる事が多い。
現場の人→RPA決定権のある上司へ仕様が伝わっていないことが多い。
組んだロボットがバラしになる事も多い。
かけた工数と仕様書で料金を頂く。
RPAを組んでいくうちにお客様に質問すると、新条件が出てきてそもそも自動化出来なかったり。
(括弧を取るのはお客様の要望次第。お客様来た時のドアは入口近くの人が開けるなど)
RPAの大先輩エンジニアの言葉
現行の業務を手戻りがないようにヒアリングするスキルが大事。
仮説立てて考えて指摘・質問。こっちから指摘して初めて客が気づくこともある。
客はこっちが業務知識なくてもバンバン専門用語を使って話す。
実際のPC操作の実演を通じて、話していることを理解しなければならない時もある。超大変w https://t.co/PdJxXZ7Z0S— いろはまる (@irohamaruRabbit) February 7, 2019
・RPAエンジニアの給料・単価
1時期は6000円/h~の募集を見かけました。
現在はIT未経験者向けの案件は2000円~/hです。
RPAのロボットが作れる技術はもちろんですが、開発現場ではExcelVBAの開発も多いですし、データベース、ネットワーク、アクセス権限の知識など、幅広く求められます。
また、業務の仕様把握にはお客様とのコミュニケーション能力が欠かせません。
お客様が自動化を希望する業務についてどれだけ把握しているかを理解しながら聞く能力。
お客様の専門用語を使っての説明についていく能力など、「物を作る」力以外の能力が強く求められます。
納品後、不具合が出たり、業務の内容が変わったら、保守メンテの能力も必要です。
開発現場で正常に動いたロボットがお客様の環境に行くと不具合が出ることも頻繁にあります。
上記の給料もRPAのロボットを作るだけのエンジニアではないという事です。
目指される自走できるエンジニア
=問題解決できる。仕様把握、納期、報告、結合テスト、メンテ
RPAは仕様把握、とにかく仕様把握、コミュ力。現行の業務を把握する力。
業務の内容を聞く➡作る➡納品
この流れの中で、お客様に質問できる回数は限られているので、いかにわかりやすい質問をするか。
仮説を立てて質問をすることが必要です。
Yes or Noの質問を極力する。
自分の分野の専門用語を使わない。
説明は大分類➡小分類へなど意識することは多岐にわたります。
・エンジニアのコミュニケーション能力について
営業さんとエンジニアの考え方は違う。
営業→いくら貰うからここまで作る
エンジニア→ここまで作るから何日足し算
お互いが違うことを把握して話し合う事が必要です。
毎日の意識でしかコミュニケーション能力は育たないので意識が大切です。
いくらコードを書けても、良いものを作れても、人と人の繋がりが苦手だとそんをする。
得をするエンジニアになろう。
業界未経験者、業界歴3年、業界営業者へ話をした感想
凄い凄いの連呼でした。
自分としては、言葉で説明しているので「エクセルとWebサイトを行き来できる」という事については説明済みだったのですが
実際に動いているロボットの動画見せるとその日で一番驚いていました。
今回は説明がすべて終了後に動画を見せたのですが、次に説明する機会があれば
説明の序盤、RPAで出来ることの説明と共に見せるべきでした。
いくら言葉で説明しても、動画で見せることのインパクトは偉大です。
質問が少ししか出なかった。
これは自分の発表方法も悪かったのですが、あえてツッコミどころを残して発表すべきだったです。
説明中に皆の興味の有無が気になっていて、早口になってしまったり
理解度を見ながらの説明がいまいちだったのが原因です。
次に機会があれば質問を沢山もらいます。
RPA初心者がRPAについて発表してみて
反省点は多々あったものの、やってよかったです。
自分の発表後には拍手が出たことや、帰り道にもほめていただいた事で自信になりましたし、何よりも、数か月実務で苦しんだことが意味の合ったことのように感じて発表してよかったです。
今後も自分がインプットしたことについて積極的にアウトプットしようと感じました。
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