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IT系の企業でのRPAの研修内容

エンジニア
SESのIT系企業に完全未経験で入社し、開発を希望したことから教育案件として
RPAの現場に常駐先として勤務することになりました。

初めての開発現場がRPAの開発現場でした

SESに勤務していると、自分に伝わった話と実際の業務が大きく異なることがよくあります。
開発現場から担当営業さんに伝わってきた話を紹介します。
・研修を受けてからの入社になる
・研修の終了後に簡単なテストがあるが、ほとんどの人は合格するテストなので心配はいらない
・開発現場では、開発の業務をしているために研修は業務後の19時から21時の2時間を週に1回2ヶ月行う

具体的なRPA研修内容

1人1台のパソコンが与えられ、そのパソコンで実際にロボットを作る研修です
1回目の研修はパソコンを一切使わず、RPAとは何か
自動化ツールの用語の説明などがありました
2回目の研修からは研修の始まりに筆記テストがありました。
筆記テストの内容は前回の研修で学んだ内容から出題されます。
しかし、研修中に使用する紙媒体のプリントは持ち出すことができず、次の研修の時にテストで出そうだと思った箇所は自分のノートに全てメモを取らないといけません

続々とクビになるRPA研修でした

ちなみにこの研修では、研修開始時には人が11人いましたが、毎回の研修ごとに1~3人ずつ減っていき、最終的に研修が終わる頃に、受講生は5人になっていました
自分と同じ会社の同期の22歳の子も一緒に研修を受けていたのですが、研修の途中でもう1人の子は呼ばれなくなりました。
エンジニアの雇用関係のシビアな連絡は全て営業さん経由で回ってきますので、技術者の自分たちは急に聞いて驚くことが多いです。
最初に人が減った時は

単純に休んでいるのかな

と思いましたが週に1回の研修を2回も3回も連続で休むというのはおかしい話だと気づき、だんだんと人が減っていることを自覚しました。
小テストが判断基準になっているものと思っていたので、小テストに全力を注いでいましたが、開発現場に入ってから分かったことは、小テスト以外の態度の面も見られていたということです。
また、契約状態によって、元々研修では不合格にならないはずの人がいた事もわかりました。会社と会社の関係ですので、個人にはどうしようもないことです
この研修での不合格の話をすると、驚かれる営業さんも多いですが、私にとっては初めての開発現場だったので皆このような形だと思っていました。

研修カリキュラムと研修時間

2回目の研修以降は実際にロボットを作成します初めて作ったロボットはヤフー路線情報から交通費を検索し、csvに抽出するロボットです。
この最初のロボットについては、与えられたプリント資料にパソコンの画面キャプチャが載っており、説明も十分すぎるほどに整っていたので、おそらく全員が作成することができました。
そして二体目のロボットの課題は、天気予報から1週間の雨量を作成するロボットです。
エクセルでグラフ化したものが完成品となるのですが
二体目のロボット柄はプリントにはパソコンの画面キャプチャーはなく、自分で考えて作る工程がほとんどです。
特にエクセルにグラフ化する工程をロボットではできないので最初からエクセルのセルに文字を入れるとグラフができるような関数を仕組んでおくことが必要です。
2回の研修4時間で1体のロボットを提出します。
仮にロボットが出来ていなくても途中までできたものを提出する形式でした。
また、提出したロボットの採点や答え合わせは行われませんでした。
私は自分のロボットの出来がどのくらいなのか良かったのか悪かったのか分からないまま次のロボットの作成に開発現場に向かうことになります。
全く納得がいきませんでした。
ここがだめだとかもっとよく出来たとか教えてほしかったですし、1体目よりも2体目、3体目とロボットの精度を上げたいのに、それが出来ませんでした。
当時youtubeやブログにもRPAの作り方について書いているサイトはほとんどありませんでした。
そして開発現場にいくといつものように人が1人~2人減っているのです。

RPA研修の講師

研修の講師の方は研修が始まる時期のちょうど一年前からRPAを触ったエンジニアの方でした。以前は他のプロジェクトの援助をしている案件に出向いたりRPAの講師をしていたこともあるようでエンジニアとしての技術は未経験者の自分から見ると遥か高いところにいるようにいるように思いました。
実際に開発現場に入って分かったのですが、新しい言語や新しいツールに触れることに順応性が高く開発エンジニアとしての能力は相当高い人だったと感じます。
その方、1人いるだけで、研修後の5人がロボットを作るよりも早いスピードで案件をこなせていました。

RPA研修の受講生と現場

教育案件ということもあり、開発経験がゼロの方が多く来ていました。
しかし最終的に残ったのは、専門学校で言語をいくつも触ってお客様に納品したことのある21歳と、過去の現場でVBAをゴリゴリ書いていた29歳と、未経験の2人でした。
外部から来ているエンジニアの中で一番仕事の出来る方は元プロゲーマーの方でしたが休みがちになり、段々と二連休三連休を取るようになり、ついには現場に来なくなってしまいました。
研修では厳しかった開発現場では欠席には寛容で元プロゲーマーの方は月に100時間労働している月がほとんどありませんでした。
他にももう1人欠席がちの方がいたのですが、その方もクビにはなりませんでした。
次に仕事のできる方は前の開発現場でVBAのコードを書いていた方でした。
エクセルの業務が絡むことが多い、RPAの現場では、VBAの技術は重宝されます。
次に仕事が出来る方は専門学校でゲームのクリエイター志望として卒業した新卒でした。
専門学校に入っているだけあって幅広い知識を持っていたように思います。また幅広い知識を持っているので新しいことへの順応性が高かったです
コミュニケーション能力も高く、現場では一番責任者の方に好かれていた人物のように感じます。
そして、残りはドキュメント係と呼ばれる2人の女性と私です。
なぜか、ドキュメント係が教育者研修を行った講師の方によって振り分けられていて、そのドキュメント係の女性2人はロボットを組んだりVBAを書くことはありませんでした。
自分の会社に支払われる料金(単価)も安いのですが、未経験者の自分が、開発現場に入れるという貴重な経験をできたのは本当に助かりました。
また、現場側も最初の数ヶ月間は育てるという認識が強く、わからないことを聞いて怒られることは一切ありませんでした。
Googleで調べる環境も整っているので、常にわからないことだらけの私は行動を書いたり、ロボットを作っている時間よりもGoogleで調べている時間が長かったです。

研修後の業務と研修と業務の違い

研修中につくったロボットは、基本の中の基本の動きであり、そこにお客様の要望などは盛り込まれていないため現場での実際の納品物を作成する時に要望が多く驚いたのを覚えています。
実際の業務ではルールや規則が多くあり、条件も複雑になります、ロボットでできることはロボットで行ないますが、ロボット以外で効率的にできることはそれ以外のツールを作ってしまう方が効率的です。
また、研修では行わなかったエラーの場合の処理を組み込むことが苦労しました。
ロボットがどの時点でエラーを出し、エラーの箇所をユーザーに伝えることができるかどうかという観点では、研修では作っていなかったので、実際に業務に関わってから意識するようになりました。
人間が考えうるエラーはすべて記録から取り出せるようにし、それらの考えうるエラー以外のエラーを例外エラーとして記録するように心がけました。
研修の方法は会社や媒体によって本当に様々だと思います。
しかし、研修で業務で使えるレベルの内容まで教えるとなると、膨大な時間が必要となりますので、研修では最低限しか教えないことが多いはずです。
もしあなたが研修を受けていたり、これから受ける場合は、今習っていることが基礎として今後の業務にあたるのだと意識しておいてほしいです。
RPAはお客様の業務によって大きく形を変えるツールです。業務の仕様把握やコミュニケーション能力がロボット作成の成果物の品質向上に大きく関わります。
そして、ユーザーに直接喜んでもらえるツールを作れることも大きな特徴です。
研修を乗り切ってやりがいのある仕事をしましょう。
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